建設業許可申請に裏ワザは存在しない
建設業許可を取るには、経営経験であったり、実務経験、資格、お金といった色々なものを要求されます。
今まで100人以上の方々のご相談をお受けしてきましたが、その中で、どうやっても許可が取れないというケースもありました。
具体的には
開業したばかりで経営経験が足りない(経営経験がある人を役員や支配人にすることもできない)
前職の社長とケンカ別れしてしまい、証明書がもらえない、などなど。
そういった場合、「何か裏ワザはないんですか!?」と求められるのですが、残念ながら裏ワザはありません。。。
専門家だから秘密のノウハウを持っているのでは、、、と思われるかもしれませんが、本当にないのです。ある、とすればそれは虚偽や不正な方法ということになってしまうでしょう。
そういう意味ではまったくもって我々行政書士は融通の利く存在でありません。
ただ、建設業許可申請のルールは、誤解されている部分が多いのも事実です。
たとえば、
『経営業務の管理責任者』に必要な経営経験は5年以上ですが、個人事業主と会社役員としての経験は合算できる、であったり
『専任技術者』に必要な実務経験は原則10年ですが、高校の建築科などを卒業されていれば5年に短縮できる、など
行政書士でも建設業許可申請が専門でないと、間違って「許可は取れません」とアドバイスしてしまう場合もあります。
こういったことは裏ワザでも何でもなく、正確な知識と場数の違いがあるだけです。なので、そういう意味では、「許可が取れない」と思っても専門家に納得いくまでご相談頂いたほうが良いと思います。
私のお客さんで、75歳を過ぎても現役の職人で内装業をされているスーパーマンの方がいますが、その方が言われた言葉が印象的でしたので、最後にシェアしたいと思います。
『この仕事(建設業)はマジメじゃないと続かないよ』